改善していくブログ

限界コミュ障人間が色々考えてがんばる

ネトフリ感想

「First love」を視聴。

■きっかけ

通ってる美容院の担当美容師さんにおすすめされて。

日本の恋愛ドラマはあんまり好きじゃないので乗り気じゃなかったけど、会話の流れで「今度見てみます!」と言った手前見ないと次美容院行く時話題に困る危険があるのと、その美容師さんも普段は恋愛ドラマに興味ないが屈強な体つきの男性のお客様が泣いたとおススメしてきたから見てみたら泣けた、とのことだったので。

普段恋愛ドラマを見ない人が泣けるって言うのはちょっと気になった。

 

■結論

泣けた

以下ネタバレ注意

 

 

序盤、記憶喪失のところは正直がっかりした。輝かしい時代があったけどその後は…っていう人生のままならなさを描いたドラマだと思っていて、2人の間に亀裂が入るのがそんな、よく恋愛ドラマである典型的なものかよ…というがっかり感。

屈強な男はこういう単純な展開で泣けるんだろうか??とか美容師さんになんて言えば…とか色々な心配がよぎった。

でも結果的に泣けてしまった。なんでだろう。その後も思い返してみてもベタな展開だらけだ。なのになぜ。

 

満島ひかりの演技がすごかった。特に泣きの演技。

幼い息子を取られるシーンなんか、かなりベタなはずなんだけどあの嗚咽は揺さぶられるものがあり。。

 

②記憶喪失後の展開。記憶喪失からかたや初恋と強制的に別れさせられて初恋の手垢がつきまくった夢を形にするも現実的な問題でそれもストップさせられる。

かたや初恋は忘れて結婚し幸せになれるのかと思いきやなれず、夢は叶えられず、夢のそばで暮らしながら記憶とともに心にぽっかり空いた穴がある。

互いの夢の軌跡が描かれているところがまた泣けるポイントだったのかもしれない。

也英の方は特にきつかった。夢の手前、気づいたら記憶喪失になっていて、どんなきっかけでその夢を持ったかも思い出せなくて、でもCAになりたかったという思いだけは残ったまま生活のために働かなくちゃいけない中で、間近で現実を突きつけられ続ける(空港で働くシーン)

ハロウィンの仮装としてCAの格好をしていて、それが他のCAが霞むほど美しく似合っていて、それもまたきつい描写だった。。

 

③ラスト

8話で終われば味わいのあるラストになったのかもしれないが、あそこまで人生突きつけられているなか、あれで終わってしまうのは嫌だった。

終わるな…おわるな…と念じてた。

それがまさかあんな大ハッピーエンドになるとは。

ベタベタすぎる。でもそれが良かった。

すれ違いすぎて辛酸舐め尽くされすぎているので、もうあれくらいのベタがないとスッキリ見終われない。

晴道は結局誠実さを貫き通して当初の夢を全て叶えたと同時に彼女の夢まで叶えてやった男でした。

アイスランドについて現地人から「〇〇という街はあっちだよ」と言われ、荒野を走ってったシーンでは思わず「いやそこまで徒歩かいなんか乗れ」と突っ込んでしまったが、もう、いいですよ…見たいのは大ハッピーエンドだったので。。

 

④屈強な男はなぜ泣いたのか

は分からないけど、恋愛だけでなく人生のままならない部分が多々描かれているので幅広い層にそれぞれ刺さる部分があるように感じる。20代の恋愛じゃなく、結婚出産キャリアを経ての10年の重みが記憶喪失系っていう軽さを払拭できてる気がする。

 

■その他

小泉今日子の決断

娘のためを思ってなぜあの決断をしたのか…

記憶がないなか「彼はあなたの恋人よ」って言われることがそんなに也英にとって

つらいことだろうか。。

確かに相手が地元の遊び人とかヤンキーとかだったらそれもわかる。

でも相手はもともとはヤンキーだったとはいえ娘のことを一途に思い、

自衛官にまでなった単純だが根の優しい男の子。

他の感想ブログでも見かけたが、「人を見る目がない」これに尽きる。。

 

向井理似合いすぎ/手早すぎ

学生妊娠させ大学中退させる医者ってどうなん??

 

・恒美と旺太郎がかわいそう(特に恒美)

人生の中の巡り合わせは必然でなんでもない出会いも一つのピースである(?)という主張に基づくなら確かに、恒美が晴道に民間でパイロットに再チャレンジすれば?って勧めてたことも、旺太郎が也英に負けるなって鼓舞されたことも、あのラストを作り上げるピースだったわけだが…

ピースとされた方はたまったもんじゃないというか…

特に恒美なんて結婚直前までいって破棄…2011年から一緒にいるんだとしたらほぼ10年…女の10年って大きいでしょ。。それに一緒に過ごしてきた期間が恐らく也英より長いわけで。それで結婚しようとまでなってるのに、初恋の人が目の前に現れてそっちに心移りするって…あるかな〜〜??

ウェディングドレスの試着で、心ここに在らずな状態の晴道に微妙な反応されるの、きつかった。。人生の晴れ舞台なのに無関心な反応されるという、自分は彼の一番ではないとこれでもかって突きつけられるのがね。。

 

・也英、自分の美貌に無頓着すぎる(他ブログで見かけた意見について)

これについてはそういう感想を見かけて「確かに。」と思っていて、理由について考えてみた。

自分の美貌に無頓着になるほど満たされない何か。それは父親の不在だと思う。

しかも不在なだけでなく、奪われている。同い年くらいの女の子(腹違いの姉)に。

さらにその姉はお嬢様学校に通うような裕福な暮らしをしている。

その子はいつも父親から何かしら与えられていて、自分には年数回の便りだけ。

自分がどれだけ美しくても、一番振り向いてほしかった最初の男には振り向いてもらえない。

美しさが問題ではない。生まれた時から自分には与えられないんだ、という決定的な絶望感。

その感じがずっと也英を支配している。

ので、自分の容姿がどうであろうといつも自信なさげだし、どこか「自分には無理」って感じで生きていたんだと思った。

 

・演出

全体的にオシャレで、北海道のイメージが変わりました。札幌ってこんなオシャレな都市だったのか!あと想像してたよりでかい!人多い!

もっぱら雪まつりのイメージしかなかったので。。

 

内容がベタでハッピーエンドになるとわかっているので、もう一度見返すのもいいかもしれない。